足の痛みについて

足は体の土台として全体重を支えているので、強い負担がかかり変形を起こしやすい部分です。扁平足や外反母指あるいは開張足はいずれも足のアー チがくずれたために起こる変形です。また、足首は捻挫を起こしやすい関節で、靭帯が傷むと足首の不安定さを残してしまいます。足や足首に異常がないにも関 わらず強い足の痛みがあるときは、腰の異常から来る足の痛みかもしれません。

http://www.ochaseikei.com/karada/ashi.html 抜粋

捻挫(足関節外側側副靱帯損傷)

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捻挫(足関節外側側副靱帯損傷)とは、関節にかかる外力により非生理的運動が生じ、関節を支持している靭帯や関節包が損傷することです。
靭帯の損傷程度によって、捻挫の程度を三つに分けます。 靭帯が伸びる程度の損傷を1度捻挫、靭帯の一部が切れるものを2度捻挫、靭帯が完全に切れるものを3度捻挫といいます。
足関節捻挫の多くは、足関節を内側にひねることにより足関節の外側の靭帯が損傷します。外くるぶしの前や下に痛みがあり、腫れてきます。

※日本整形外科学会「スポーツ損傷シリーズ 2」から画像を引用しております。
http://www.nishida-seikei.jp/shinryo/seikei/ashinoitami-01/ 引用

足首の外側にある前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)が切れます。整形外科で最も多い外傷で来院されない方も含めると、恐らく1日あたり約1万2000人の日本人が捻挫しています(アメリカの統計から日本の人口に当てはめて計算)。

外反母趾(がいはんぼし)

日本人はエジプト型が多くてもともとなりやすい上に、靴をは く時間が延びたことで、近年急激に患者数が増えています。親指が小指のほうへ曲がり、付け根が突出して痛むもので、ヒールが高くつま先の細い靴など、足に 負担のかかる靴を履き続けることで起こります。
外反母趾には2つのタイプがあって、まず10代で外反母趾になるタイプは、ある程度、解剖学的な特徴を持っていて、母親やおばあさんも外反母趾というケー スが多いのです。次に通常の外反母趾は30代後半くらいから発症するタイプで、ハイヒールなどの踵の高い靴を履き続けることが原因のものです。このタイプ の原因には他にも、若い時の職業が関係していたり、中年期の肥満や筋力低下によっても引き起こされたりする場合があります。

内反小趾(ないはんしょうし)

小趾(小指)が内側に曲がってしまい、指の付け根が靴に当たって痛みます。主に靴が原因で最近とくに増えています。

扁平足(へんぺいそく)

実は扁平足と外反母趾は親戚同士なのです。外反母趾の方は扁平足になりやすいし、扁平足の方は外反 母趾になりやすいのです。なぜなら扁平足には、足の縦のアーチが崩れる扁平足と、ひどくなると横のアーチが崩れて横軸扁平足となって、横のアーチがなくな ることで足の指が扇状に広がって、靴の内では親指が外反母趾の形になるのです。靴先は細くなっていますので、内側に開いて扇状になった指が圧迫されるんで すね。扁平足になりますと足の裏が痛んだり疲れるほか、ひどくなりますと、歩行やスポーツ活動に支障をきたす場合もあります。
扁平足には発症する年齢によって次の3つのタイプがあります。

小児期扁平足

先天性を含めていくつかの原因があります。通常は、3歳頃に背伸びをしたり、少し年長になれば足趾 (あしゆび)でじゃんけんをしたりして、自然にアーチが作られますので、この時期を過ぎてもアーチができないのなら、治療対象になります。裸足の保育が大 切といわれているのは、こうした自然のアーチ形成が重要だからです。

思春期扁平足

先天的な要素もありますが、若い時期の就職で立ち仕事をしたりして環境が変わった時や、体の成長に 伴って起こります。朝は大丈夫でも昼頃から足の裏から下腿(かたい:膝から足首までの部分)が疲れたり、痛んだりするのが特徴です。これは時間の経過によ り徐々に足のアーチが崩れてくるためです。ほとんどは、専用の足底板(そくていばん:靴の中敷)を利用したり、足の裏をマッサージしたりすることにより改 善が見込めます。

成人期扁平足

中年の女性に多くみられます。肥満や加齢による筋力低下や腱、靭帯の脆弱化(ぜいじゃくか)によって発症します。 アーチを支える筋肉が正常に機能しなくなると、縦のアーチが保持できなくなり、つま先立ちができなくなって歩く際に痛みます。初期の症状は足の内側のくる ぶし周辺の痛みから始まります。まずは保存的療法で、足底板を利用したり、足の裏をマッサージしたりすることによって様子をみます。
この成人期扁平足について、少し詳しくお話ししましょう。成人期扁平足は1980年代にまずアメリカで病態が発表され、日本では1985年頃からようやく 認識され始めました。そのため、ベテランの先生方の中にはこの病態について詳しく知られていないケースがあり、その点が問題になっていました。そのため、 私が8年前に日本足の外科学会の理事長になってから全国キャンペーンを張り、学会に登録した医師は680人から1300人にまで増えましたが、まだまだ啓 蒙活動が必要な数だと思っています。
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この成人期扁平足の直接的な原因としては、縦のアーチを引っ張り上げる後脛骨筋(こうけいこつきん)という筋肉が肥満や筋力低下により断裂して起こります。 この筋肉は、まず縦に断裂し、次に横に断裂してその部分が腫れて、つま先立ちができなくなります。最初にくるぶしの下のあたりにピッ!とした痛みが走りま す。その時点で来院していただきますと経過が良いのですが、大抵はつま先立ちができなくなってから来られます。そうしますと、場合によっては骨の手術に よってアーチをつけるということが必要になり、正常になるまで半年から1年かかりますから、やはり早期発見、早期治療が大切です。

足底腱膜炎(そくていけんまくえん)

縦のアーチを保っている腱膜に、これも肥満と筋力低下によりストレスが溜まって起こります。朝一番の立ち上がりの際に踵が痛み、10歩ほど歩くと痛みが和らぐのが特徴です。

アキレス腱断裂

主に中年期のスポーツ活動中に起こります。断裂の瞬間は、後ろからボールをぶつけられたり、蹴られたりしたような感覚があります。実は私も40代の頃にアキレス腱断裂をして、この感覚を経験しています。

http://www.kansetsu-itai.com/doctor/doc054.php 引用

後脛骨筋機能不全

中高年の女性が内くるぶしの腫れや痛みを訴える場合、まず念頭に置かなければいけないのが後脛骨筋機能不全です。診断はまず患者を両膝が正面を向いた状態 で、裸足で立たせることから始まります。前方からの所見では、内くるぶしの腫れや偏平足がみられ、後方から観察すると後足部の外反がみとめられます。内く るぶしの下から後方にある後脛骨筋の走行に沿って触診すると圧痛があることもありますが、病態が進行して後脛骨筋が伸びきってしまうと圧痛はみられないこ ともあります。初期ではレントゲンの異常はないのですが、MRIでは後脛骨筋腱内の輝度変化や腱周囲の水腫がみとめられ確定診断が可能です。変形が進行す るとレントゲンで足関節の関節裂隙の狭小化がみとめられ変形性足関節症に進行し、MRIでは後脛骨筋腱の断裂がみとめられることもあります。

http://www.ochaseikei.com/seikeigeka/koukeikotsukinkinoufuzen.html 引用

脛骨筋は下腿から始まり腱となって足関節の内後方を通り足底の舟状骨に付着しています。
中年女性の多く、外傷の機転ははっきりしないことが多いです。
この足関節の内側後方に回り込んでいるところで腱が擦れて炎症を起こし、部分断裂や完全断裂を起こし、その結果、足関節が外反し足底の縦アーチがくずれ扁平足になります。
当初は腱の炎症で始まりますから足関節の内側後方に痛みが出ます。患側でかかとを上げることが出来ないようになります。進行すると内側痛は消え、外果に痛みが出てきます。
治療は局所の安静をはかります。痛みが強ければギプス固定や松葉杖で免荷します。痛みが改善してくればアーチサポーターを作成し装着します。
保存治療で改善しない場合や後脛骨筋の断裂がある場合は手術を考慮します。
http://www.ikeda-c.jp/byouki/posterior_tibial_tendon_dysfunction.html 引用

前距腓靱帯損傷

足の関節には、様々な運動や動作を行っても関節の安定性を保つために、前後含め十数以上もの靭帯(じんたい)がついています。
その中でも、いわゆる「ぐねる」という動作によって起こる前距腓靭帯という靭帯の損傷が多く、日常的に最もよく見る捻挫の一つです。
これは「ぐねる」という動作によって、体重などを含む強い力が前距腓靭帯に作用し完全又は不完全に靭帯が断裂した状態です。

開帳足

「偏平足」よりマイナーですが、じつは多くの人がかかえているトラブルです。くるぶし方向から足を見ると 「土踏まず」という大きなアーチがあります。見る方向を変えてつま先から見た場合も、健康体ではこんもりと小さなアーチ状になっているわけですが、「開帳 足」ですとそれが崩れてべったり接地しすぎ、足先が薄く広がったイメージになります。体重を受け止めるバネの故障とも言え、ウオノメやタコ、外反母趾につ ながります。

開帳足の症状は、初期の段階では、足の疲れから始まり、放置しておくことにより外反 母指の状態になります。そして小指も内側に変形する内反小指になり、硬直性屈指症という足の指の関節が固くなる状態になります。常に足のうらに体重がか かっているために、たこやうおのめが出来やすくなります。巻き爪になり痛みがあるため、歩行中にバランスをとりにくくなります。

http://www.hospita.jp/disease/2307/ 引用

内反小趾

内反小趾とは足の小指が親指側に曲がる状態のことです。これは親指が小指側に曲がる外販母趾ほ ど発生頻度は高くないですが、思春期から成人の女性に多く見られ、原因はヒールや足先の細い靴などの不安定な靴を履くことによるものとされています。普通 に歩く分には症状は出ませんが、悪化すると痛みを伴ってしまうこともあります。予防として自分の足に合った靴を選ぶこと、不安定な靴で長時間歩かないこと を心がけるのが大切です。

内反小趾とは、足の指が内側に入ってしまうことによって、激痛などを 引き起こすことです。このため、足に激痛が走り歩きづらくなる症状が多くあります。このため、無理に歩こうとせずに病院に行って治療を受ける必要がありま す。また、このような病気は足の骨などを曲げてしまうために適切な状態にするように治療を行うことが重要であり、安静にする必要があります。

http://www.hospita.jp/disease/2014/ 引用

内反小趾は、小趾(足の小指)が親指側に曲がって変形していく疾患です。
出っ張った部分が靴によって圧迫されることで、足の側面や裏側に腫れや痛みを伴う皮下滑液包炎(バニオン)を生じます。
また、その痛みのために歩行困難になる場合もあります。
● 主な症状
足に変形がみられる。
外反母趾:親指の付け根が外側に反って、「くの字」状になっている。
内反小趾:小指が内側に反り、「くの字」状になっている。
タコがみられる。
痛みのため歩行が困難になる。

http://ryogoku-kitamura-seikei.com/foot03.html 引用

足底筋膜炎

足のアーチは、内側縦アーチ、外側縦アーチ、横のアーチの3つで作られており、体を支えています。これら3つのアー チがクッションとなることで歩行時の衝撃を吸収してくれます。しかしながら、過回内によってアーチが崩れてしまうことより、足の裏でうまく衝撃吸収が出来 ず、足底筋膜に炎症を起こすことを足底筋膜炎といいます。症状は起床時の最初の一歩目が最も痛く、歩いているとそれがだんだんと消えてくることです。しか しながら足底筋膜炎が慢性化することで痛みが1日中続くこともあります。

http://foot-clinic.jp/detail/contents_detail009.html 引用

足底腱膜炎は足の縦アーチの低下により足底痛をきたす疾患です.縦アーチを弓矢の弓にたとえると足底腱膜が弦の役割を果たしていますが,ランニングや歩きすぎ,立ち仕事等,何らかの原因で負担がかかり,引き伸ばされ,炎症を起こすものと考えるとわかりやすいと思います.
踵骨棘などがレントゲンで見られることもあり,ひどくなると踵骨付着部での剥離骨折を起こすこともあります.初期は起床時,痛みで足がつけないものの,少しすると歩けるようになるため,症状が悪化してから来院される場合が多く見られます.
進行すると,1時間ぐらい坐った後の歩き初めなども痛くなり,重症になると踵の痛みのため,歩行困難になります.

http://e-seikei.com/sports96.html 引用

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