仙腸関節機能障害(仙腸関節痛)

仙腸関節は、脊椎の根元にある仙骨と骨盤の骨である腸骨の間にある関節であり、周囲の靭帯(じんたい)により強固に連結されていますが、うなずく様に前屈 したり、逆にそっくりかえるように後屈したり、左右に回旋したりと様々な動きを行なっています。この仙腸関節の動きが障害されて痛みが出現することを仙腸 関節機能障害といいます。

お尻の上の部分に痛みが出る!
骨盤のつなぎ目、仙腸関節に負担がかかって痛む
「仙腸関節機能障害」(仙腸関節痛)とは、骨盤の真ん中にある仙骨とその左右両側にある腸骨のつなぎ目である仙腸関節に負担がかかって痛みが出る腰痛です。

痛みが出る場所は、腰椎部よりも下の骨盤(仙腸関節部分)でちょうど左右のお尻の上の部分あたりです。
仙腸関節に負担がかかってずれがあると、すぐ下を坐骨神経が通っているので、臀部から太もも後ろ側にかけて痛み(坐骨神経痛)が出ることもあります。
仙腸関節は、上半身の重さを両足に分散したり、足からの衝撃を和らげる大切な場所ですから、強い靭帯で結びつけられていて、通常はあまり動くことはありません。
ただ、女性の場合は、本来的に仙腸関節がゆるみやすい構造になっているので、痛みが出ることはよくあります。
産後の腰痛や開脚ストレッチのやり過ぎなどで痛めるのもこの仙腸関節です。
また、男性でも仙腸関節部に強い負担がかかれば、ずれたり、ゆるんだりして痛みの出ることがあります。仙腸関節部は、長時間の同じ姿勢(立つ、座る、歩くなど)や立って靴下を履く動作、椅子からの間違った立ち上がり方をすることなどで、負担がかかり、痛みが出やすいといえます。
ただ「脊柱管狭窄症」や「椎間板ヘルニア」「腰椎すべり症」と違い、基本的にレントゲンやCT、MRI検査では仙腸関節のずれやゆるみがわかりません。
そのため、整形外科では明確な治療手段が確立されておらず、不得意な腰痛のひとつとなっています。整形外科で「脊柱管狭窄症」「椎間板ヘルニア」「腰椎すべり症」などと診断されたものの、本当は仙腸関節が痛みの原因だったということがよくあります。
また、同じようにお尻が痛む「梨状筋症候群」と間違われることもよくあります。骨盤から股関節まわりの筋肉が不均衡な緊張状態になっていると、左右の股関節の動く角度が悪くなり、骨盤に傾斜やねじれが起きて、股関節からの筋肉が付着する仙腸関節に負担がかかりやすくなります。

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